代表部案内

令和7年11月25日

大使挨拶

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この度、ASEAN日本政府代表部大使を拝命しました、米谷光司(よねたにこうじ)です。どうぞよろしくお願い申し上げます。本日(2025年11月25日)、カオ・キムホンASEAN事務局長に委任状を提出し、大使として活動を開始しました。
 
私は20年ほど前に、在インドネシア日本国大使館に勤務したことがあり、再び東南アジアに関われることを嬉しく思います。ジャカルタに戻ってきて感じたのは、この20年間における目を見張るほどの発展です。インドネシアに限らずASEAN地域全体が世界の「開かれた成長センター」として注目されています。日本は、50年以上にわたりASEANと、「心と心のふれ合う相互信頼関係」を大事にし、地域の平和、安定及び繁栄のために幅広い分野で「具体的な協力を進めてきました。この先人達が長年育んだ強力なパートナーシップの上に日・ASEAN協力を発展させていくべく、尽力する所存です。
 
具体的にはまず、 ASEANの中心性・一体性を全面的に支持しながら、2023年12月の日本ASEAN友好協力50周年特別首脳会議にて発出された、日本ASEAN友好協力に関する共同ビジョン・ステートメント-信頼のパートナー-及び実施計画を引き続き着実に実行していきます。
 
また、私が着任する前月(2025年10月)にクアラルンプールで開かれた第28回日ASEAN首脳会議では、日本が提唱する「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」と本質的な原則を共有する「インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)の更なる推進と実施に関する日ASEAN首脳共同声明」を発出した他、「日ASEAN・AI共創イニシアチブ」に加え、日ASEAN経済関係強化のためのワーキンググループが立ち上がりました。加速化する変化に対応し、日ASEAN協力のフロンティアを拡げることにより、共に強く、豊かになるための協力を進め、世界への貢献に努めていきます。
 
こうした目標に向けてともに進むべく、これまでの信頼関係を基礎として、日本やASEANの幅広いステークホルダーと対話に努めたいと思います。
 
最後になりましたが、日ASEAN協力を推し進めるためには、ASEAN諸国の方々のみならず、日本国内及びASEAN地域における日本人社会の皆様からのご理解が不可欠です。皆様のご協力をお願いするとともに、日本ASEAN協力の発展を願う全ての皆様と、共に活動していくことを心から楽しみにしています。
 
ASEAN日本政府代表部大使 米谷光司

プロフィール

Amb Yonetani
ASEAN大使

米谷 光司
(よねたに こうじ)
 
 
最終学歴  東京大学法学部卒業
出身地   大阪府
1989年4月   外務省入省
     
2004年7月   在インドネシア日本国大使館 一等書記官
2006年1月   在インドネシア日本国大使館 参事官
            7月   在フランス日本国大使館 参事官
2009年7月   経済局国際貿易課知的財産室長
2011年4月   大臣官房広報文化交流部文化交流課長代理
            9月   大臣官房広報文化交流部文化交流課長
2012年8月   大臣官房文化交流・海外広報課長
          同月   大臣官房広報文化外交戦略課長
2013年8月   財務省 大臣官房参事官(国際局開発政策課開発金融担当)
2015年10月   独立行政法人 日本貿易振興機構理事
2017年10月   特命全権大使 ジブチ国駐箚
2020年11月   大臣官房参事官 兼 国際協力局(地球規模課題担当)、中東アフリカ局、中東アフリカ局アフリカ部
2021年1月   中東アフリカ局 アフリカ部長(大使)
            7月   兼 第8 回アフリカ開発会議(TICAD8)事務局長
2022年10月   公益財団法人 地球環境戦略研究機関 プリンシパル•フェロー
2023年10月   公益財団法人 アジア福祉教育財団 難民事業本部長
2025年4月   アフリカ開発会議(TICAD)事務局 大使
           10月   特命全権大使 東南アジア諸国連合(ASEAN)日本政府代表部在勤