代表部案内
令和7年1月6日
大使挨拶

ASEAN日本政府代表部大使の紀谷昌彦です。2022年11月末に着任してから2年が経ちました。その間、2023年の「日ASEAN友好協力50周年」という歴史の節目に立ち会い、2024年は「信頼と共創」のビジョンをあらゆる分野で実行に移すことに取り組みました。
2023年12月の日ASEAN特別首脳会議では、共同ビジョン・ステートメントと実施計画が採択されました。日本とASEANは「信頼のパートナー(Trusted Partners)」として、(1)世代を超えた心と心のパートナー、(2)未来の経済・社会を共創するパートナー、(3)平和と安定のためのパートナーの3つの柱の下で、包括的戦略的パートナーシップ(CSP)を強化していくことを確認しました。これを具体化するものとして、岸田総理(当時)は「信頼」に基づく「共創」により目指す「平和と繁栄」のためのアクションを発表しました。当代表部は、実施計画に示された130項目の具体的協力を44主要協力分野に整理し、各分野での取組の最新状況がわかるよう、日本語と英語で当代表部のウェブサイトにて発信しています。今後、政府のみならず関係企業・団体の皆様とも協力しながら、分野毎に担い手のネットワークを広げ、プラットフォームを構築し、案件形成や見える化を一層推進していきたいと思います。
2025年は、ASEAN議長国のマレーシアが掲げるテーマ「包摂性と持続可能性」のもと、今後20年の方向性を示すASEAN共同体ビジョン2045が採択される予定です。また、東アジア首脳会議(EAS)は設立20周年を迎えます。激動する国際情勢や深刻化する地球規模課題に直面する中で、「インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)」を掲げるASEANは、インド太平洋の中軸(ハブ)として重要性がますます高まっています。
日本とASEANは、1977年の福田ドクトリンに示されるように、半世紀以上にわたり「心と心」のふれ合う相互信頼関係を築いてきました。この「信頼」を基盤に、エネルギー、環境・気候変動、保健、社会福祉、交通、防災、科学技術・イノベーション、デジタル・AI・サイバーセキュリティなど幅広い分野で、日本の「課題解決先進国」としての技術と経験を活かし、ASEANが直面する様々な社会課題への解決策を「共創」していきます。2025年の大阪・関西万博にはASEANパビリオンも出展予定です。
50周年を経て、今や日本とASEANは「真に対等なパートナー」へと大きく変わっています。今後もこれまでに培った多層的な交流と協力を「継続」するとともに、今や世界の成長センターとなったASEANの活力や多様性を日本が真剣に学び、日本の強みとしていくことが重要です。日本とASEANが相互に学び、自らを「変革」することで、地域のみならず世界の平和と繁栄に貢献できると考えます。
2025年が、「継続と変革」を通じて日本とASEANの「信頼と共創」のビジョンをさらに推進する年となるよう、幅広い関係者の皆様と一緒に具体的な取組を進めていきたいと考えています。本年もよろしくお願い申し上げます。
ASEAN日本政府代表部大使 紀谷昌彦
2023年12月の日ASEAN特別首脳会議では、共同ビジョン・ステートメントと実施計画が採択されました。日本とASEANは「信頼のパートナー(Trusted Partners)」として、(1)世代を超えた心と心のパートナー、(2)未来の経済・社会を共創するパートナー、(3)平和と安定のためのパートナーの3つの柱の下で、包括的戦略的パートナーシップ(CSP)を強化していくことを確認しました。これを具体化するものとして、岸田総理(当時)は「信頼」に基づく「共創」により目指す「平和と繁栄」のためのアクションを発表しました。当代表部は、実施計画に示された130項目の具体的協力を44主要協力分野に整理し、各分野での取組の最新状況がわかるよう、日本語と英語で当代表部のウェブサイトにて発信しています。今後、政府のみならず関係企業・団体の皆様とも協力しながら、分野毎に担い手のネットワークを広げ、プラットフォームを構築し、案件形成や見える化を一層推進していきたいと思います。
2025年は、ASEAN議長国のマレーシアが掲げるテーマ「包摂性と持続可能性」のもと、今後20年の方向性を示すASEAN共同体ビジョン2045が採択される予定です。また、東アジア首脳会議(EAS)は設立20周年を迎えます。激動する国際情勢や深刻化する地球規模課題に直面する中で、「インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)」を掲げるASEANは、インド太平洋の中軸(ハブ)として重要性がますます高まっています。
日本とASEANは、1977年の福田ドクトリンに示されるように、半世紀以上にわたり「心と心」のふれ合う相互信頼関係を築いてきました。この「信頼」を基盤に、エネルギー、環境・気候変動、保健、社会福祉、交通、防災、科学技術・イノベーション、デジタル・AI・サイバーセキュリティなど幅広い分野で、日本の「課題解決先進国」としての技術と経験を活かし、ASEANが直面する様々な社会課題への解決策を「共創」していきます。2025年の大阪・関西万博にはASEANパビリオンも出展予定です。
50周年を経て、今や日本とASEANは「真に対等なパートナー」へと大きく変わっています。今後もこれまでに培った多層的な交流と協力を「継続」するとともに、今や世界の成長センターとなったASEANの活力や多様性を日本が真剣に学び、日本の強みとしていくことが重要です。日本とASEANが相互に学び、自らを「変革」することで、地域のみならず世界の平和と繁栄に貢献できると考えます。
2025年が、「継続と変革」を通じて日本とASEANの「信頼と共創」のビジョンをさらに推進する年となるよう、幅広い関係者の皆様と一緒に具体的な取組を進めていきたいと考えています。本年もよろしくお願い申し上げます。
ASEAN日本政府代表部大使 紀谷昌彦
プロフィール

ASEAN大使
紀谷 昌彦
(きや まさひこ)
紀谷 昌彦
(きや まさひこ)
生年月日 昭和39年12月23日生
最終学歴 東京大学法学部第二類卒業(昭和62年3月)
採用試験 昭和61年外務公務員採用I種試験
出身地 北海道
最終学歴 東京大学法学部第二類卒業(昭和62年3月)
採用試験 昭和61年外務公務員採用I種試験
出身地 北海道
<略歴>
昭和62.4 外務省入省
平成10.7 経済局国際経済第二課 首席事務官
12.8 在アメリカ合衆国日本国大使館 一等書記官
15.8 在バングラデシュ日本国大使館 一等書記官
16.1 在バングラデシュ日本国大使館 参事官
18.4 総合外交政策局国連政策課国際平和協力室長
20.8 総合外交政策局国連企画調整課長
22.8 防衛書記官 地方協力局提供施設課長
24.8 在ベルギー日本国大使館 参事官
25.1 在ベルギー日本国大使館 公使
27.3 特命全権大使 南スーダン国駐箚
29.9 中東アフリカ局アフリカ部・国際協力局 参事官
TICAD担当大使(29年10月より)
政策立案参事官(30年4月より)
NGO担当大使(30年9月より)
令和 1.9 在シドニー総領事館 総領事
令和 4.12 ASEAN日本政府代表部 大使
昭和62.4 外務省入省
平成10.7 経済局国際経済第二課 首席事務官
12.8 在アメリカ合衆国日本国大使館 一等書記官
15.8 在バングラデシュ日本国大使館 一等書記官
16.1 在バングラデシュ日本国大使館 参事官
18.4 総合外交政策局国連政策課国際平和協力室長
20.8 総合外交政策局国連企画調整課長
22.8 防衛書記官 地方協力局提供施設課長
24.8 在ベルギー日本国大使館 参事官
25.1 在ベルギー日本国大使館 公使
27.3 特命全権大使 南スーダン国駐箚
29.9 中東アフリカ局アフリカ部・国際協力局 参事官
TICAD担当大使(29年10月より)
政策立案参事官(30年4月より)
NGO担当大使(30年9月より)
令和 1.9 在シドニー総領事館 総領事
令和 4.12 ASEAN日本政府代表部 大使