過去の挨拶文
令和6年1月24日
2025年11月13日

ASEAN日本政府代表部大使の紀谷昌彦です。2022年末にジャカルタに着任してから、早いもので3年が経ちました。このたび任期が終了し、日本へ帰任することとなりました。この機会に、ASEANおよびその枠を超えた地域・世界の発展のために、共に友情と協力を深めてくださった皆さまに、心より感謝申し上げます。
2023年の「日本ASEAN友好協力50周年」は、まさに歴史的な節目の年でした。
東京で開催された日本ASEAN友好協力50周年特別首脳会議や、「信頼のパートナー(Trusted Partners)」という共同ビジョン声明およびその実施計画の採択など、多くの記念行事を通じてこの節目を祝うことができました。
その後、文化・交流分野の「WAプロジェクト」、科学技術分野の「NEXUS」、スポーツを通じた「Football4SDGs」、さらには「ASEANブルーエコノミー・イノベーション・プロジェクト」など、さまざまな重要な取組を通じて、このビジョンを着実に実現へと近づけてまいりました。
また、この地域の若者たちの情熱とエネルギーには、常に大きな感銘を受けてきました。
模擬・東アジアサミット(EAS)、ASEANジュニア・フェローシップ・プログラム(AJFP)、IAIアタッチメント・プログラム、ACEやERATなどの防災関連研修、大学での講義など、さまざまな交流・能力強化の機会を通じて若者を支援できたことは、私にとって大きな喜びでした。
本年はASEANにとっても歴史的な一年でした。5月には「ASEAN2045:我々の共有する未来」が採択され、10月には東ティモールのASEAN加盟が正式に承認されました。日本としても、JAIFやJICAの事業を通じてこれらの重要なプロセスを支援できたことを誇りに思います。
私の後任である米谷光司大使が今月末にジャカルタに着任予定です。どうか、私にいただいたのと同じ温かいご支援をお寄せくださいますようお願いいたします。
改めまして、皆さまのご友情とご協力に心より感謝申し上げます。この重要な時期に、日本政府代表部大使として務めることができたことは大変光栄でした。皆さまの今後のご健勝とご活躍をお祈り申し上げるとともに、ここでの経験を胸に、今後もASEANと日本の架け橋として尽力してまいります。
ASEAN日本政府代表部大使
紀谷昌彦
離任挨拶動画はこちら
2023年の「日本ASEAN友好協力50周年」は、まさに歴史的な節目の年でした。
東京で開催された日本ASEAN友好協力50周年特別首脳会議や、「信頼のパートナー(Trusted Partners)」という共同ビジョン声明およびその実施計画の採択など、多くの記念行事を通じてこの節目を祝うことができました。
その後、文化・交流分野の「WAプロジェクト」、科学技術分野の「NEXUS」、スポーツを通じた「Football4SDGs」、さらには「ASEANブルーエコノミー・イノベーション・プロジェクト」など、さまざまな重要な取組を通じて、このビジョンを着実に実現へと近づけてまいりました。
また、この地域の若者たちの情熱とエネルギーには、常に大きな感銘を受けてきました。
模擬・東アジアサミット(EAS)、ASEANジュニア・フェローシップ・プログラム(AJFP)、IAIアタッチメント・プログラム、ACEやERATなどの防災関連研修、大学での講義など、さまざまな交流・能力強化の機会を通じて若者を支援できたことは、私にとって大きな喜びでした。
本年はASEANにとっても歴史的な一年でした。5月には「ASEAN2045:我々の共有する未来」が採択され、10月には東ティモールのASEAN加盟が正式に承認されました。日本としても、JAIFやJICAの事業を通じてこれらの重要なプロセスを支援できたことを誇りに思います。
私の後任である米谷光司大使が今月末にジャカルタに着任予定です。どうか、私にいただいたのと同じ温かいご支援をお寄せくださいますようお願いいたします。
改めまして、皆さまのご友情とご協力に心より感謝申し上げます。この重要な時期に、日本政府代表部大使として務めることができたことは大変光栄でした。皆さまの今後のご健勝とご活躍をお祈り申し上げるとともに、ここでの経験を胸に、今後もASEANと日本の架け橋として尽力してまいります。
ASEAN日本政府代表部大使
紀谷昌彦
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2025年1月6日

ASEAN日本政府代表部大使の紀谷昌彦です。2022年11月末に着任してから2年が経ちました。その間、2023年の「日ASEAN友好協力50周年」という歴史の節目に立ち会い、2024年は「信頼と共創」のビジョンをあらゆる分野で実行に移すことに取り組みました。
2023年12月の日ASEAN特別首脳会議では、共同ビジョン・ステートメント及び実施計画が採択されました。日本とASEANは「信頼のパートナー(Trusted Partners)」として、(1)世代を超えた心と心のパートナー、(2)未来の経済・社会を共創するパートナー、(3)平和と安定のためのパートナーの3つの柱の下で、包括的戦略的パートナーシップ(CSP)を強化していくことを確認しました。これを具体化するものとして、岸田総理(当時)は「信頼」に基づく「共創」により目指す「平和と繁栄」のためのアクションを発表しました。当代表部は、実施計画に示された130項目の具体的協力を44主要協力分野に整理し、各分野での取組の最新状況がわかるよう、日本語と英語で当代表部のウェブサイトにて発信しています。今後、政府のみならず関係企業・団体の皆様とも協力しながら、分野毎に担い手のネットワークを広げ、プラットフォームを構築し、案件形成や見える化を一層推進していきたいと思います。
2025年は、ASEAN議長国のマレーシアが掲げるテーマ「包摂性と持続可能性」のもと、今後20年の方向性を示すASEAN共同体ビジョン2045が採択される予定です。また、東アジア首脳会議(EAS)は設立20周年を迎えます。激動する国際情勢や深刻化する地球規模課題に直面する中で、「インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)」を掲げるASEANは、インド太平洋の中軸(ハブ)として重要性がますます高まっています。
日本とASEANは、1977年の福田ドクトリンに示されるように、半世紀以上にわたり「心と心」のふれ合う相互信頼関係を築いてきました。この「信頼」を基盤に、エネルギー、環境・気候変動、保健、社会福祉、交通、防災、科学技術・イノベーション、デジタル・AI・サイバーセキュリティなど幅広い分野で、日本の「課題解決先進国」としての技術と経験を活かし、ASEANが直面する様々な社会課題への解決策を「共創」していきます。
50周年を経て、今や日本とASEANは「真に対等なパートナー」へと大きく変わっています。今後もこれまでに培った多層的な交流と協力を「継続」するとともに、今や世界の成長センターとなったASEANの活力や多様性を日本が真剣に学び、日本の強みとしていくことが重要です。日本とASEANが相互に学び、自らを「変革」することで、地域のみならず世界の平和と繁栄に貢献できると考えます。
2025年が、「継続と変革」を通じて日本とASEANの「信頼と共創」のビジョンをさらに推進する年となるよう、幅広い関係者の皆様と一緒に具体的な取組を進めていきたいと考えています。本年もよろしくお願い申し上げます。
ASEAN日本政府代表部大使 紀谷昌彦
2023年12月の日ASEAN特別首脳会議では、共同ビジョン・ステートメント及び実施計画が採択されました。日本とASEANは「信頼のパートナー(Trusted Partners)」として、(1)世代を超えた心と心のパートナー、(2)未来の経済・社会を共創するパートナー、(3)平和と安定のためのパートナーの3つの柱の下で、包括的戦略的パートナーシップ(CSP)を強化していくことを確認しました。これを具体化するものとして、岸田総理(当時)は「信頼」に基づく「共創」により目指す「平和と繁栄」のためのアクションを発表しました。当代表部は、実施計画に示された130項目の具体的協力を44主要協力分野に整理し、各分野での取組の最新状況がわかるよう、日本語と英語で当代表部のウェブサイトにて発信しています。今後、政府のみならず関係企業・団体の皆様とも協力しながら、分野毎に担い手のネットワークを広げ、プラットフォームを構築し、案件形成や見える化を一層推進していきたいと思います。
2025年は、ASEAN議長国のマレーシアが掲げるテーマ「包摂性と持続可能性」のもと、今後20年の方向性を示すASEAN共同体ビジョン2045が採択される予定です。また、東アジア首脳会議(EAS)は設立20周年を迎えます。激動する国際情勢や深刻化する地球規模課題に直面する中で、「インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)」を掲げるASEANは、インド太平洋の中軸(ハブ)として重要性がますます高まっています。
日本とASEANは、1977年の福田ドクトリンに示されるように、半世紀以上にわたり「心と心」のふれ合う相互信頼関係を築いてきました。この「信頼」を基盤に、エネルギー、環境・気候変動、保健、社会福祉、交通、防災、科学技術・イノベーション、デジタル・AI・サイバーセキュリティなど幅広い分野で、日本の「課題解決先進国」としての技術と経験を活かし、ASEANが直面する様々な社会課題への解決策を「共創」していきます。
50周年を経て、今や日本とASEANは「真に対等なパートナー」へと大きく変わっています。今後もこれまでに培った多層的な交流と協力を「継続」するとともに、今や世界の成長センターとなったASEANの活力や多様性を日本が真剣に学び、日本の強みとしていくことが重要です。日本とASEANが相互に学び、自らを「変革」することで、地域のみならず世界の平和と繁栄に貢献できると考えます。
2025年が、「継続と変革」を通じて日本とASEANの「信頼と共創」のビジョンをさらに推進する年となるよう、幅広い関係者の皆様と一緒に具体的な取組を進めていきたいと考えています。本年もよろしくお願い申し上げます。
ASEAN日本政府代表部大使 紀谷昌彦
令和6年1月24日

ASEAN日本政府代表部大使の紀谷昌彦です。2022年11月末の着任直後に、2023年の「日ASEAN友好協力50周年」という歴史的な年を迎えました。2月にジャカルタで開催された50周年キックオフ・シンポジウムを皮切りに、年間を通じて13の日ASEAN閣僚級会議が日ASEANの各地で開催されました。12月には東京で日ASEAN特別首脳会議が開催され、共同ビジョン・ステートメントと実施計画が採択されて、今後の日ASEAN協力の方向性が示されました。
共同ビジョン・ステートメントで、日本とASEANは「信頼のパートナー(Trusted Partners)」となりました。共有するビジョンは、共通の原則と価値が保障され、全ての国が平和と繁栄を追求でき、民主主義、法の支配、良い統治、人権及び基本的自由の尊重の原則が守られる世界を目指すことです。そのために、(1)世代を超えた心と心のパートナー、(2)未来の経済・社会を共創するパートナー、(3)平和と安定のためのパートナーの3つの柱の下で、包括的戦略的パートナーシップを強化することを確認しました。実施計画では、この3つの柱に沿った130の具体的協力の項目に合意しました。岸田総理は、この実施のために、「信頼」に基づく「共創」により目指す「平和と繁栄」のためのアクションを発表しました。
2024年は、新たな50年のはじまりです。ASEANは、日本にとって4つの意味で重要です。第一に、ASEANはインド太平洋地域の戦略的・地政学的要衝にあります。日本が掲げる「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」を実現するための要です。第二に、ASEANは世界の成長センターです。日本企業の製造拠点、6.7億人の人口を抱える消費市場、脱炭素・デジタルなど新課題への挑戦の場でもあります。第三に、ASEANは重層的な地域協力の中軸(ハブ)となっています。ASEAN主導の地域協力枠組みが発展し、首脳会合や分野別大臣会合が定期化・制度化されています。第四に、日本がいわゆるグローバル・サウスとの関係を強化する上でも、最も身近で多様性に富む存在です。
日本は1977年の福田ドクトリンに表明されている「心と心のふれ合う相互信頼関係」を大切にして、ASEANとの交流と協力を弛まず積み重ねていきます。そのような「信頼」の資産を基盤に、日本の技術と経験も生かして、エネルギー移行・気候変動・環境・デジタル化・保健・防災などの地球規模課題・社会課題への解決策を、未来に向けて「共創」することこそ、私たちがこれから進むべき道です。協力の成果をインド太平洋から世界へとスケールアップしていく大きな可能性もあり、課題解決のみならず信頼醸成も進めることで地域と世界の平和と繁栄に貢献できます。同時に、多層的な交流と協力の深化を通じて、日本とASEANが相互に学んで自らを変革し、公正かつ安全で豊かな多文化共生社会を実現することも大事な目標です。
2024年が、あらゆる分野で「信頼」と「共創」を推進する新たな出発点となるよう、皆さんと一緒に取組を進めていきたいと考えています。よろしくお願い申し上げます。
ASEAN代表部大使 紀谷昌彦
令和4年12月1日

ASEAN日本政府代表部大使の紀谷昌彦(きやまさひこ)です。2022年11月30日に着任しました。どうぞよろしくお願い申し上げます。
東南アジア地域での在勤は今回が初めてですが、これまで日本や世界各地でASEAN諸国とともに、安全保障・平和構築・経済・エネルギー・開発協力・国際保健など幅広い課題に取り組んできました。このような経験や知見を最大限に生かして、国際社会で重要性を一層高めているASEANと日本の関係を更に発展させるために尽力する所存です。とりわけ2023年は日本ASEAN友好協力50周年を迎える記念すべき年であり、この重要な時期にASEAN日本政府代表部で仕事ができることを光栄に思っています。
これまでASEANは、一体性と中心性を原則に掲げ、多様性を包摂しながら、地域の発展に貢献してきました。2019年の「インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)」 は、「自由で開かれたインド太平洋」の考え方と共通する多くの原則を掲げています。日本はこれらのASEANの原則を一貫して支持し、ASEANの良き友人、心と心のパートナーとして共に歩んで来ました。
AOIPに対しては、その優先分野(海洋協力、連結性、SDGs、経済協力等)に沿う形で、89のAOIP協力プロジェクトを現在推進中です。新型コロナ対策・経済回復支援では、ワクチン・医薬品の提供、財政支援円借款、ASEAN感染症対策センター(ACPHEED)の設立・運用等の支援を行っています。社会・文化の分野では、「21世紀東アジア青少年大交流計画(JENESYS)」や「文化のWAプロジェクト」などを通じて人的交流、スポーツ文化交流を推進し、コロナを経て対面での交流も再開しています。
2023年は日本ASEAN友好協力50周年だけではなく、日カンボジア友好70周年、日ベトナム外交関係樹立50周年、日インドネシア国交樹立65周年と、ASEAN各国の周年も重なっています。12月に東京で開催予定の日ASEAN特別首脳会議まで、東京やASEAN各国で様々な行事が開催される予定です。
日本ASEAN友好協力50周年キャッチフレーズは「Golden Friendship, Golden Opportunity(輝ける友情、輝ける機会)」です。Golden Jubilee(50周年)の節目を最大限に生かして、日本ASEAN関係を新たなステージに引き上げ、私たちの友情や機会、そして未来が輝かしいものとなるよう全力を尽くす決意です。日本ASEAN協力の将来の発展を担う幅広い分野の皆様とお会いできることを楽しみにしています。
ASEAN代表部大使 紀谷昌彦
ASEAN日本政府代表部 