ERIA・ASEAN-IPR共催「女性・平和・安全保障及びデジタル経済における女性に関するキックオフ・ラウンドテーブル」の開催および上川陽子外務大臣のビデオメッセージ発出

令和6年6月20日
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6月19日、ジャカルタにおいて、「女性・平和・安全保障(WPS)及びデジタル経済における女性(Women in the Digital Economy (WDE))に関するキックオフ・ラウンドテーブル」が、ERIAとASEAN-IPR(ASEAN Institute for Peace and Reconciliation)の共催で開催され、上川陽子外務大臣がビデオメッセージを発出しました。
 
ビデオメッセージの中で、上川大臣は、外務大臣就任前からWPSの推進に力を注ぎ、昨年10月に東南アジアを訪問した際にも、あらゆる機会にWPSの重要性を強調してきたことを紹介し、ジェンダー平等や女性の社会参画が実現している社会ほど経済成長率が高いこと等を指摘しました。その上で、デジタル経済とWPSをいかに組み合わせ、経済発展と女性のエンパワーメントの相乗効果につなげ、ASEANにおける包摂的で持続可能な発展を実現するのかといった点について理解を深めようとする今般の試みは、大変意義がある旨強調しました。また、ASEAN-IPRとERIAの共同研究が、デジタル経済におけるジェンダー平等及び女性のエンパワーメントを一層推進する契機となり、WPSアジェンダに資することを期待する旨述べました。
 
同ラウンドテーブルは、山中燁子ERIA特別顧問のイニシアティブで開催され、ERIA、ASEAN及びその他国際機関等の様々な関係者が参加しました。開会セッションでは、渡辺哲也ERIA事務総長の開会挨拶に続き、上川外務大臣及びアユ・ビンタン・ダルマワティ・インドネシア女性エンパワーメント・子供担当大臣のビデオメッセージが上映されました。その後、グスティ・アグン・ウェサカ・プジャASEAN-IPR所長、ボボネタット・ドアンチャックASEANラオス常駐代表の挨拶に続き、インドラ・グナワン・インドネシア女性エンパワーメント・子供担当副大臣代行及びイン・カンタ・パヴィ・カンボジア女性担当大臣(ビデオメッセージ)が基調演説を行い、WPS分野の取組を進め、地域のデジタル経済の発展に貢献していくことの重要性等について述べました。その後のセッションでは、パネリストや参加者の間で、WPSやWDE分野の具体的な協力のあり方等について活発な議論が行われました。