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第20回ASEAN工学系高等教育ネットワークプロジェクト運営委員会の開催


平成25年11月27日



     11月15日、ラオスのビエンチャンにおいて、第20回ASEAN工学系高等教育ネットワークプロジェクト(AUN/SEED-Net)運営委員会が開催されました。今次会合には、サイホン・サイナシン ラオス国立大学副学長を始めとするASEAN域内26大学の代表、日本国内支援大学の代表である小尾晋之介慶應義塾大学教授、萱島信子JICA人間開発部長、有林浩二ASEAN日本政府代表部一等書記官の他、ASEAN事務局、AUN事務局、SEED-Net事務局の関係者が出席しました。


     SEED-Netは2001年に開始されたJICA事業で、ASEAN地域の持続的な発展に貢献するべく、域内に工学分野の人材育成のプラットフォームを形成することを念頭にASAN各国のメンバー大学の研究教育能力の向上を目指したプロジェクトです。これまで、ASEAN域内における教員の能力向上のために約900名の教員に対し修士号又は博士号の取得を支援するとともに、研究活動の質の向上のための約700件の共同研究と約1000編の論文発表の実施や日ASEAN間の約600名の大学教員によるネットワークの構築等、多くの成果を挙げてきました。


     今次会合は今年3月から始まったSEED-Netフェーズ3の下では初めての運営委員会でした。会合では事務局より2012年度/2013年度の事業報告に加え、今年3月から開始されたフェーズ3における3つの目標(?@域内産業高度化への貢献、?Aアジア地域における地球規模課題への対応、?B拠点大学と学術ネットワーク)について説明があり、参加者はフェーズ3におけるプログラムのマネージメント方法や大学−産業界との連携強化等について活発な議論を行いました。


     SEED-Netは10月9日にブルネイで開催された第16回日ASEAN首脳会議の議長声明でも言及されており、ASEAN共同体構築に向けた主導的なプロジェクトの一つとして期待されています。