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「ASEAN各国防災拠点に対するWebEOCシステム導入に関する研修」の開催


平成25年9月23日



     9月16日〜18日、ジャカルタ市内において、「ASEAN防災拠点に対するWebEOCシステム導入に関する研修」が開催されました。 この研修は、ASEANに対する日本政府の防災支援の一環である「AHAセンターの活動強化のための統合ICTシステム構築フェーズ2」の一部として開催されたもので、WebEOCシステムと呼ばれるソフトウェアを活用し、災害情報提供や支援要請などAHAセンターとASEAN各国の防災拠点との具体的な協力に役立つものです。ASEAN側からはASEAN防災人道支援調整センター(以下「AHAセンター」)、ASEAN各国の防災担当省庁が参加し、日本からは、京都大学防災研究所巨大災害研究センター所長である林春男教授、総務省情報通信国際戦略局国際展開支援室の片山秀郎国際協力調査官が講師として参加しました。伊藤恭子ASEAN代表部公使参事官が開会の挨拶を述べるとともに、研修終了後に、研修参加者に修了証を授与しました。当研修を通じて、AHAセンターを中心にしたASEAN域内国の防災分野における協力体制が一層強化され、防災関係者間の人と人との連結性が強まることが期待されます。


【参考1.】AHAセンター(ASEAN防災人道支援調整センター)
     ASEAN域内国の防災分野における協力と調整を促進すると共に、国連等の関連する国際機関との連携を図ることを目的として2011年11月にASEANにより設立された機関。


【参考2.】これまでの我が国の対ASEAN防災支援
     我が国はASEANに対する防災面での支援を重視しており、AHAセンターに対しては、「AHAセンター設立と運営についての調査」(30万ドル)を通じた同センターの設立支援、「AHAセンターの活動強化のための統合ICTシステム構築フェーズ1」(1.6百万ドル)及び「AHAセンターの活動強化のための統合ICTシステム構築フェーズ2」(4.9百万ドル)」を通じたICTシステムの構築を行っています。また、昨年12月には「ASEAN緊急災害ロジスティック・システム」(12百万ドル)を立ち上げ、マレーシア・スバンのUNHRD(国連人道対応デポ)倉庫に構築したASEANを対象とした救援物資の備蓄・輸送システムが既に稼働しています。また2011年3月にはインドネシアと共催で、ASEAN地域フォーラム(ARF)の枠組における災害救済の実働演習の実施に貢献しました。