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JAIFが支援する会合で、障害者のための地域に根ざしたインクルーシブな開発を目指し「ハノイ勧告」を採択


平成25年8月30日



     8月27-28日、ベトナムのハノイにおいて、第2回APCD/JAIFプロジェクト地域会合が開催され、「2015年及びその先に向けた、地域に根ざしたインクルーシブな開発に関するハノイ勧告」が採択されました。


     この会合は、日本ASEAN統合基金(JAIF)の支援によりアジア太平洋障害者センター(APCD)が主体となり、ベトナム政府、タイ政府とも協力して開催されたもので、ASEAN各国の障害者問題担当省の代表者、地方政府関係者、障害者を含む市民団体等120名が参加しました。27日の開会式ではレ・ルオン・ミンASEAN事務総長、ファム・ティ・ハイ・チュエン・ベトナム労働・傷病兵・社会福祉大臣、アヌソーン・クライワトヌソーン・タイ社会開発人間安全保障副大臣、テート・ブンナックAPCD運営理事長(元タイ外相)伊藤恭子ASEAN日本政府代表部次席が挨拶をしました。


     この会合においては、カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナム各国で地域社会のレベルにおける障害者の状況等について実施されたベースライン調査の結果が報告され、その結果を踏まえ、地域社会に根ざしたインクルーシブな(包容する)開発(CBID)のために何をすべきかについて活発な議論が行われました。28日に参加者の全会一致で採択された「ハノイ勧告」は、CBIDの実現のために、ASEAN共同体が構築される2015年まで、そしてその後の2016-2020年にそれぞれ行うべき具体的な行動を勧告している文書で、障害者を含む今回の参加者の熱意と協力の成果ともいえます。


     この会合は、日ASEAN友好協力40周年記念事業としても登録されています。