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「AHAセンターの活動強化のための統合ICTシステム構築フェーズ2」
の承認に伴う第一回運営委員会の開催について


平成25年5月15日



1.

日本政府は、ASEAN防災人道支援調整センター(以下「AHAセンター」)への新たなる支援として、「AHAセンターの活動強化のための統合ICTシステム構築フェーズ2」プロジェクト(以下「フェーズ2プロジェクト」)に日ASEAN統合基金(JAIF)から4,926,247米ドルを拠出することを承認しました。今後1年半に亘り実施されるこのプロジェクトは、平時・緊急時において、AHAセンターとASEAN加盟各国、ならびにASEAN加盟国間で災害関連情報がスムーズかつ迅速に伝達・共有されるよう、AHAセンターとASEAN加盟各国の防災拠点に必要なICT機材を導入し、これらをICTシステムで接続するものです。さらに、ASEAN加盟国が域内被災国の要請に応じて支援を申し入れたり、AHAセンターがそれら支援を迅速に処理・集約するためのシステムの開発や、本プロジェクトで導入されるICTシステムの管理・運営のための訓練がAHAセンター及び各国防災拠点の職員に対して行われる予定となっています。

2.

このプロジェクトの具体的な進め方について協議するための第一回運営委員会が、5月17日、AHAセンターにて開催されます。運営委員会はAHAセンター、ASEAN事務局防災課、シンガポール防災担当機関、当代表部の関係者から構成されます。

3.

本プロジェクトの実施により、ASEAN及びASEAN加盟各国の災害対応能力の強化、AHAセンターの地域防災ハブとしての機能の更なる向上が期待されます。

【参考1.】AHAセンター(ASEAN防災人道支援調整センター)
     ASEAN域内国の防災分野における協力と調整を促進すると共に、国連等の関連する国際機関との連携を図ることを目的として2011年11月にASEANにより設立された機関。

【参考2.】これまでの我が国の対ASEAN防災支援
     我が国はASEANに対する防災面での支援を重視しており、AHAセンターに対しては、「AHAセンター設立と運営についての調査」(30万ドル)を通じた同センターの設立支援、「AHAセンターの活動強化のための統合ICTシステム構築フェーズ1」(1,6百万ドル)を通じたICTシステムの構築を行っています。また、昨年12月には「ASEAN緊急災害ロジスティック・システム」(12百万ドル)を立ち上げ、マレーシア・スバンのUNHRD(国連人道対応デポ)倉庫に構築したASEANを対象とした救援物資の備蓄・輸送システムが既に稼働しています。