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国際防災演習Mentawai Megathrust DiREx 2014への参加


平成26年4月11日

1.

3月17日から22日にかけて、インドネシア政府が主催する国際防災演習であるMentawai Megathrust DiREx 2014がインドネシア西スマトラ州パダン市周辺において開催され、インドネシア政府及びASEAN諸国、ASEAN防災人道支援調整センター(AHAセンター)等の国際機関並びに、日本、アメリカ、オーストラリア等の東アジア首脳会議(EAS)加盟国が参加しました。日本からは、国土交通省、ASEAN日本政府代表部及び国際協力機構(JICA)が参加しました。

2.

同演習では、日本も参加して大規模な地震・津波が発生した際、インドネシアの関係機関と外国政府及び国際機関等が、いかに連携し、救援活動を実施するかについての演習が行われました。同演習では、日ASEAN統合基金(JAIF)によってAHAセンターに構築されたICTシステムの一部であるWebEOCを用いて、AHAセンターがインドネシア政府とASEAN加盟国間の連絡及び支援に関する調整を行いました。また、日本の技術を用いた防災無線システムの実証実験がJAIFの支援を用いて行われました。同時に開催された防災に関連する展示では、同防災無線システムが展示された他、JICAにより防災分野における日本の協力について展示が行われました。


【参考1】AHAセンター(ASEAN防災人道支援調整センター)
    ASEAN域内国の防災分野における協力と調整を促進すると共に、国連等の関連する国際機関との連携を図ることを目的として2011年11月にASEANにより設立された機関。


【参考2】これまでの我が国の対ASEAN防災支援
    我が国はASEANに対する防災面での支援を重視しており、AHAセンターに対しては、「AHAセンター設立と運営についての調査」(30万ドル)を通じた同センターの設立支援、「AHAセンターの活動強化のための統合ICTシステム構築フェーズ1」(1.6百万ドル)及び「AHAセンターの活動強化のための統合ICTシステム構築フェーズ2」(4.9百万ドル)」を通じたICTシステムの構築を行っています。また、2012年12月には「ASEAN緊急災害ロジスティック・システム」(12百万ドル)を立ち上げ、マレーシア・スバンのUNHRD(国連人道対応デポ)倉庫に構築したASEANを対象とした救援物資の備蓄・輸送システムが既に稼働しています。また、ASEAN地域における防災リーダーを育成する目的で、ASEAN各国の防災拠点から各2名、計20名をAHAセンターにおいて6ヶ月研修させるACEプログラム(AHA Centre Executiveプログラム)が今年1月から開始され、現在、ブルネイ、シンガポール、フィリピンを除くASEAN7国からの第1期生13名が研修中です。