プレスリリース


 

日ASEAN科学技術イノベーションプラットフォーム(JASTIP)開所式


平成28年3月1日

2月26日、タイのバンコクにおいて、日ASEAN科学技術イノベーションプラットフォーム(JASTIP)の開所式が開催されました。


開所式には、日本側からJASTIPの実施機関である京都大学の稲葉理事をはじめ、文部科学省の戸谷文部科学審議官、竹内科学技術・学術戦略官(国際担当)及び河原ASEAN日本政府代表部一等書記官等、ASEAN側からはタイ国立科学技術開発庁(NSTDA)、インドネシア科学院(LIPI)、マレーシア日本国際工学院(MJIIT)の代表及びASEAN事務局のアレックス課長等が出席しました。開所式では、京都大学とタイ・インドネシア・マレーシアの3機関との間で協力覚書が締結されました。


また、翌27日には、第1回JASTIP運営委員会がバンコクで開催され、JASTIPにおいて進められる日ASEAN間の環境・エネルギー、生物資源、防災分野に関する国際共同研究の将来計画等についての議論が行われました。


このプログラムは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)のファンディングにより今年から新しく実施される事業で、従来の国際研究協力により得られた成果やネットワークの実績を生かして、日本としての「顔の見える」形で持続的な共同研究・協力を推進し、地球規模課題・地域共通課題の解決やイノベーションの創出などに資することを目的としています。


2015年11月に開催されたASEAN科学技術大臣会合や日ASEAN首脳会議においても、ASEAN経済共同体を加速し、持続可能な国際共同研究やイノベーションを促進するための取組として、JASTIPプロジェクトが言及されました。


イノベーションのためのプラットフォームであるJASTIPは、日ASEANの科学技術協力の「象徴となる拠点」として、タイ、インドネシア、マレーシアにおいて共同研究を推進し、その成果をASEAN諸国に効果的に波及させることを通して、今後5年間かけて、日本として顔の見える科学技術イノベーション協力を展開することが期待されています。