プレスリリース


 

第22回ASEAN工学系高等教育ネットワークプロジェクト運営委員会の開催


平成27年12月4日



11月27日、タイのバンコクにおいて、第22回ASEAN工学系高等教育ネットワークプロジェクト(AUN/SEED-Net)運営委員会が開催されました。今次会合には、ASEAN域内26大学の代表、日本国内支援大学の代表である小尾晋之介慶應義塾大学教授、上田多門SEED-Netチーフアドバイザー、戸田隆夫JICA人間開発部長、河原卓ASEAN日本政府代表部一等書記官の他、ASEAN事務局、AUN事務局、SEED-Net事務局の関係者が出席しました。


SEED-Netは2001年に開始されたJICA事業です。ASEAN地域の持続的な発展に貢献すべく、域内に工学分野の人材育成のプラットフォームを形成することを念頭にASAN各国のメンバー大学の研究教育能力の向上を目指しています。これまで、ASEAN域内における教員の能力向上のために約1,100名の教員の修士号又は博士号の取得を支援してきました。また、研究活動の質の向上のための約700件の共同研究と約1000編の論文発表の実施や日ASEAN間の約2,500名の大学教員によるネットワークの構築等、多くの成果を挙げてきました。


今次会合では事務局より2014年度/2015年度の事業報告に加え、2013年から開始されたフェーズ3における主要課題として、地域会議とASEAN工学ジャーナルとの連携と活用、研究プログラムの強化、産学連携にかかる活動の進捗等について説明があり、参加者は個々の課題の現状と解決策について活発な議論を行いました。また、フェーズ3後の将来計画についても関係者間で意見交換を行いました。


SEED-NetはASEAN共同体構築及び更なる統合深化に向けた主導的なプロジェクトの一つとしてASEAN域内における人と人との連結性強化に資することが期待されています。