プレスリリース | ||||||
ASEAN諸国の大学と連携した人材育成プロジェクト開始記念イベントの開催平成27年1月22日
1月14日、インドネシアのジャカルタにおいて、「ASEAN諸国の大学と連携した人材育成プロジェクト」の開始記念イベントが農林水産省とASEAN事務局の共催で開催されました。 本プロジェクトは、2013年12月の日・ASEAN特別首脳会議で採択された日・ASEAN友好協力に関するビジョンステートメント実施計画に基づき、生産から消費に至るフードバリューチェーンに関する官民連携の協力を促進する取組の1つです。3年間に亘り実施予定で、ASEAN各国の大学に寄附講座を設置し、日本の企業との連携を通じ、現地学生に先進的かつ実践的な食関連の講義を提供していくものです。 本記念イベントには、インドネシア・ボゴール農業大学のアナス・ファウジ副学長、相星孝一ASEAN大使を始めASEAN各国の常駐代表、ASEAN事務局、インドネシア農業省、企業関係者など幅広い分野から約200名が参加しました。 相星大使は冒頭挨拶の中で、本プロジェクトがASEAN諸国の食産業の付加価値を高めていくための人材育成に寄与するとともに、日本にとってもASEAN諸国の質の高い人材の活用が可能となるなど、日本とASEANの双方にとって有益となることを期待すると述べました。 その後、農林水産省の岩瀬忠篤食料産業局次長から「フードバリューチェーン及び食産業における日・ASEAN協力」について特別講演があり、さらに本プロジェクトのコーディネーターであるASEAN事務局の河口正紀氏から本プロジェクトの紹介が、東アジア・アセアン経済研究センターのシニアエコノミストのポンチアーノ・インタル博士から「サプライチェーン連結性の強化とASEAN農産物の競争力:向上に向けたネックと機会の特定」と題した講演がありました。 ボゴール大学への記念盾の授与が行われた後、ボゴール大学のアリエフ・ダリアント教授から同大学における連携プログラムの紹介があり、さらに、本プロジェクトの協賛企業であるASEAN食産業人材育成協会、キリンホールディングス(株)、雪印メグミルク(株)からのプレゼンテーションが行われました。また、本イベント全体を通じて参加者との間で活発な質疑応答がなされました。 本イベントの最後には、日本食レセプションが開催され、参加者は日本の四季をイメージした創作的な和食を楽しみました。 今後、4月からボゴール農業大学において本プロジェクトによる寄附講座が開始される予定です。また、タイやマレーシアでも同様の取組が行われる予定であり、その他のASEAN諸国への拡大も期待されています。 |