ASEAN関連各種会合の高級実務者会合の開催について
6月9日〜11日、インドネシア東ジャワ州のスラバヤにおいて、ASEAN関連各種会議の高級実務者会合(SOM)が開催されました。これは、7月に予定されているASEAN関連の様々な閣僚レベルの会議の準備に向け、メンバー国の高級実務者が集まり、以下のような協議を行ったものです。
1.ASEANプラス3 SOM (6月9日)
ASEAN10か国および日本、中国、韓国からの高級実務者の代表(SOMリーダーと呼ばれます)が集まり、昨年10月のASEAN+3首脳会議以降の協力の進捗状況のレビューと、ASEAN+3協力の将来の方向性等につき議論されました。また我が国より、5月21−22日に日本で開催された日中韓首脳協議の概要につきASEANに説明を行いました。日本からは、山田滝雄ASEAN大使が代表として参加し、日中韓三か国側の議長として、インドネシアとともに共同議長を務めました。
2.東アジアサミット(EAS) SOM (6月9日)
EASは、今年から米国とロシアを新しいメンバーに加えて18か国のフォーラムとなりました。SOM会合では、昨年10月の第5回東アジア首脳会議以降の進展について報告が行われたほか、本年4月11日にバンコクで開催された、EASに関するASEAN外相特別会議の結果につき説明され、さらに7月のEAS外相会議および11月の首脳会議に向けた順部のための協議が行われました。日本からは、鶴岡公二・外務省総合外交政策局長がSOMリーダーとして出席しました。
3.ASEAN地域フォーラム SOM(6月10日)
ARF SOMでは、スラバヤで6月7日に開催されたARF防衛事務官対話(ARF Defence Officials’ Dialogue)および8日に開催されたARF安全保障政策対話について報告が行われたほか、地域および国際情勢に関する意見交換、ARFの枠組みで実施されている信頼醸成措置や予防外交に関する様々な活動についての報告が行われました。また、ARFの将来の方向性についても取り上げられました。日本からは、鶴岡公二・外務省総合外交政策局長がSOMリーダーとして出席しました。
 |  |
東アジアサミットSOM (6月9日) | ASEAN常駐代表委員会(CPR)+3会議 (6月10日) |
4.ASEAN常駐代表委員会+3会議(6月10日)
ASEAN各国のASEAN常駐代表(大使級)によって構成されるASEAN常駐代表委員会(CPR)と、日本・中国・韓国のASEAN大使との会合が開催されました。会議では、前日に行われたASEAN+3 SOMの結果を踏まえ、ASEAN+3協力基金をはじめ、具体的な協力のあり方につき議論を深めました。日本からは、山田滝雄ASEAN大使が出席し、日中韓三か国側の議長として、インドネシアとともに共同議長を務めました。
5.日・メコン SOM (6月11日)
メコン川流域のカンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナムの5カ国と日本とが、第3回日メコン首脳会議に向けた準備等のために協議を行いました。日本からは、石兼公博・外務省アジア局参事官が議長として出席しました。
up ▲
|