ASEAN日本政府代表部 
脱炭素化とデジタル化を通じた持続可能な農業開発促進のための日ASEANシンポジウム
令和7年11月28日
日本の農林水産省は、11月25日から27日にかけ東京にて、ASEAN事務局および東アジア・ASEAN経済研究センター（ERIA）と共催し、「ASEANにおける持続可能な農業開発促進のための日ASEANシンポジウム：脱炭素化とデジタル化に焦点を当てて」を開催しました。
本シンポジウムには、日本政府関係者、 ASEAN加盟国、 ASEAN域内外の民間セクター、学術機関及び国際機関から約100名が参加し、農業の持続可能な開発を促進するための脱炭素化とデジタル化推進のあり方について議論しました。概要は以下のとおりです。
1 1日目
ASEAN事務局は、第47回ASEAN農林大臣会合で採択された食料・農業・林業セクター計画2026-2030（FAF-SP 2026-2030）を説明しました。また、農林水産省と国際農林水産業研究センター（JIRCAS）は、今年10月の第2回日ASEAN農林大臣会合で改訂された日ASEANみどり協力計画と、同計画に含まれる技術カタログVer.4を共有しました。
ERIAは、農業食品システムのデジタル化と温室効果ガス排出削減経路に関する地域的な同行を発表しました。FAOは、ASEANにおける脱炭素化の取り組みの概要を説明しました。
ASEAN加盟国とASEAN日本政府代表部は、農業における脱炭素化とデジタルトランスフォーメーションに関する国家政策、規制枠組み及び課題等について意見交換しました。
ラジャラトナム国際研究院（RSIS）がモデレーターを務めたパネルディスカッションでは、ASEANと日本の民間企業が参加し、ASEANにおけるビジネスの事例を共有しました。
2 2日目
ASEAN事務局が主導し、地域における再生型農業と強靱な農業の促進に関する議論が行われました。ASEAN各国とJIRCASが経験を共有し、ASEANの2025年以降の食料・農林業分野別計画における再生型農業アプローチの取組方針を確認しました。
バイオ炭に関する特別セッションでは、ERIAによる地域評価の実施と、ASEANバイオ炭生産・利用ガイドライン(案)策定に向けた取組に焦点が当てられました。JIRCASからバイオ炭に関する報告書、国立農業食品研究機構（NARO）、NGO等は、それぞれが現在進めているバイオ炭の研究と実践活動の最新情報を発表しました。ASEAN加盟国の代表者は、ガイドライン策定への支持を表明し、また農家が実用的で経済的な負担能力が確保できるような取組の重要性が確認されました。
日本企業がASEANに適した革新的な農業技術を紹介するビジネス・ピッチングが開催されました。参加したASEAN各国は、参加企業と直接、技術ニーズや潜在的なパートナーシップの機会についてピッチング終了後も熱心な意見交換を実施していました。
3 3日目
ASEAN各国政府の参加者が、日本最大の魚介類、野菜、食品の卸売市場である豊洲市場を訪れ、食料安全保障と価格安定に貢献する先進的なフードバリューチェーンシステムを視察しました。また、農林水産省が主催し、100以上の団体が参加した「アグリビジネス創出フェア2025」も視察し、スマート農業や気候変動対策技術に取り組む日本のスタートアップ企業や研究機関と意見交換しました。
シンポジウムでは、地域連携の強化、民間セクターの参加促進、持続可能な技術の支援及びASEAN農業におけるイノベーションの推進の重要性について、共通理解が促進されました。
パネルディスカッション登壇者：
モデレーター：ポール・テン教授（RSiSシンガポール マネージングディレクター兼学部長）
登壇者：SEARCA、ASEANビジネス諮問委員会、アジア農業協会
ソリマチ・ベトナム、エコポーク株式会社、トーイング株式会社
ビジネスピッチ登壇者：
株式会社トプコン、セイワ株式会社、株式会社ニイヌマ、アグリツリー株式会社、SDSバイオテック株式会社、フェーガー株式会社、アーチェダ株式会社
ASEAN事務局ウェブサイト
[TBD]
報道（外部リンク）
NNA
https://www.nna.jp/news/2866616
参考：2023年 農業・食料システムイノベーションシンポジウム
https://asean.org/asean-and-japan-discuss-innovation-in-agriculture-and-food-system/
参考：2024年 デジタルイノベーションシンポジウム農業
https://asean.org/asean-japan-symposium-advances-digitalisation-for-sustainable-agriculture/
本シンポジウムには、日本政府関係者、 ASEAN加盟国、 ASEAN域内外の民間セクター、学術機関及び国際機関から約100名が参加し、農業の持続可能な開発を促進するための脱炭素化とデジタル化推進のあり方について議論しました。概要は以下のとおりです。
1 1日目
ASEAN事務局は、第47回ASEAN農林大臣会合で採択された食料・農業・林業セクター計画2026-2030（FAF-SP 2026-2030）を説明しました。また、農林水産省と国際農林水産業研究センター（JIRCAS）は、今年10月の第2回日ASEAN農林大臣会合で改訂された日ASEANみどり協力計画と、同計画に含まれる技術カタログVer.4を共有しました。
ERIAは、農業食品システムのデジタル化と温室効果ガス排出削減経路に関する地域的な同行を発表しました。FAOは、ASEANにおける脱炭素化の取り組みの概要を説明しました。
ASEAN加盟国とASEAN日本政府代表部は、農業における脱炭素化とデジタルトランスフォーメーションに関する国家政策、規制枠組み及び課題等について意見交換しました。
ラジャラトナム国際研究院（RSIS）がモデレーターを務めたパネルディスカッションでは、ASEANと日本の民間企業が参加し、ASEANにおけるビジネスの事例を共有しました。
2 2日目
ASEAN事務局が主導し、地域における再生型農業と強靱な農業の促進に関する議論が行われました。ASEAN各国とJIRCASが経験を共有し、ASEANの2025年以降の食料・農林業分野別計画における再生型農業アプローチの取組方針を確認しました。
バイオ炭に関する特別セッションでは、ERIAによる地域評価の実施と、ASEANバイオ炭生産・利用ガイドライン(案)策定に向けた取組に焦点が当てられました。JIRCASからバイオ炭に関する報告書、国立農業食品研究機構（NARO）、NGO等は、それぞれが現在進めているバイオ炭の研究と実践活動の最新情報を発表しました。ASEAN加盟国の代表者は、ガイドライン策定への支持を表明し、また農家が実用的で経済的な負担能力が確保できるような取組の重要性が確認されました。
日本企業がASEANに適した革新的な農業技術を紹介するビジネス・ピッチングが開催されました。参加したASEAN各国は、参加企業と直接、技術ニーズや潜在的なパートナーシップの機会についてピッチング終了後も熱心な意見交換を実施していました。
3 3日目
ASEAN各国政府の参加者が、日本最大の魚介類、野菜、食品の卸売市場である豊洲市場を訪れ、食料安全保障と価格安定に貢献する先進的なフードバリューチェーンシステムを視察しました。また、農林水産省が主催し、100以上の団体が参加した「アグリビジネス創出フェア2025」も視察し、スマート農業や気候変動対策技術に取り組む日本のスタートアップ企業や研究機関と意見交換しました。
シンポジウムでは、地域連携の強化、民間セクターの参加促進、持続可能な技術の支援及びASEAN農業におけるイノベーションの推進の重要性について、共通理解が促進されました。
パネルディスカッション登壇者：
モデレーター：ポール・テン教授（RSiSシンガポール マネージングディレクター兼学部長）
登壇者：SEARCA、ASEANビジネス諮問委員会、アジア農業協会
ソリマチ・ベトナム、エコポーク株式会社、トーイング株式会社
ビジネスピッチ登壇者：
株式会社トプコン、セイワ株式会社、株式会社ニイヌマ、アグリツリー株式会社、SDSバイオテック株式会社、フェーガー株式会社、アーチェダ株式会社
ASEAN事務局ウェブサイト
[TBD]
報道（外部リンク）
NNA
https://www.nna.jp/news/2866616
参考：2023年 農業・食料システムイノベーションシンポジウム
https://asean.org/asean-and-japan-discuss-innovation-in-agriculture-and-food-system/
参考：2024年 デジタルイノベーションシンポジウム農業
https://asean.org/asean-japan-symposium-advances-digitalisation-for-sustainable-agriculture/