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須永ASEAN大使からのご挨拶

2017年、ASEANは創設50年の節目の年を迎えました。ASEAN創設50年を心よりお祝い申し上げます。

この50年を通じ、ASEANは、政治・安全保障、経済、社会・文化分野における統合を進め、東南アジアの発展の要の役割を果たしてきました。地域紛争や冷戦構造の崩壊、通貨危機といった様々な試練を乗り越え、創設当初は5か国であった加盟国は現在10か国に倍増しています。2015年末にはASEAN共同体が設立され、今やASEANは、域内統合に留まらず、地域の平和と繁栄に中心的な役割を果たしています。

日ASEAN関係の始まりは、ASEAN創設のわずか6年後の1973年であり、日本はASEANの最も古い友人と言えます。それから44年にわたり協力を続けてきたことによって、現在の日ASEAN関係は極めて緊密なものとなっています。
政治・安全保障面では、日本は一貫してASEANの中心性・一体性を尊重しており、日本とASEANは法の支配等の普遍的な価値を共有する重要なパートナーです。
経済面では、日本は、ASEANの統合、ASEAN連結性の強化や経済格差の是正を支援してきました。その結果として、ASEANは日本にとって世界第2位の貿易相手となっており、ASEANにおける日系企業総数(拠点数)はこの10年で5,994(2005年)から9,658(2015年)へ大幅に増加しています。
社会・文化面でも、日本は日ASEAN間の人的・文化交流を促進してきました。ASEANから日本への来訪者数はこの10年で50万人超(2006年)から250万人超(2016年推計値)へ大幅に増加したほか、ASEANから日本への留学生数も2005年から2015年の10年で6倍に急増しています。

ASEANは、今後10年間(2016~2025年)の方向性を示す「ASEAN 2025: Forging Ahead Together(共に前進する)」に基づいた取組を始めています。ASEAN2025を支援するため、日本はこれからも、2013年のASEAN特別首脳会議で打ち出したビジョン(「平和と安定」、「繁栄」「よりよい暮らし」「心と心」の4つのパートナーとして関係を強化)に基づき、ASEANとの協力をすすめていきます。
具体的には、例えば、ASEAN域内の経済格差縮小のためメコン川流域諸国への支援を行う日メコン協力「質の高いインフラ投資」の推進等を通じた連結性強化支援、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)を含む経済連携協定の締結に向けた交渉の推進によるASEAN経済統合の支援、ASEAN防災人道支援センター(AHAセンター)支援等を通じた防災協力などです。

より統合され、安定、繁栄したASEANは、日本及び地域の平和と繁栄のために極めて重要です。日本はこれからもASEANを支援し、日ASEAN間の協力を強化していきたいと思います。

プロフィール

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ASEAN大使

須永  和男
(すなが かずお)

昭和32年8月11日生

出身地  群馬県
昭和54.10 外務公務員採用上級試験合格
昭和55. 3 一橋大学法学部卒業
昭和55. 4 外務省入省
平成 9. 1 北米局日米安全保障条約課企画官
平成10. 4 経済局国際エネルギー課長
平成12. 1 内閣審議官 内閣官房安全保障・危機管理室
平成14. 1 外務省経済協力局調査計画課長
平成15. 9 在ニューヨーク日本国総領事館 領事 (米コロンビア大学 フェロー)
平成16. 6 国際連合日本政府代表部 公使
平成19. 8 在アラブ首長国連邦日本国大使館 公使
平成21. 7 外務省大臣官房参事官兼国際協力局、外務省アジア大洋州局南部アジア部
平成22. 1 外務省大臣官房参事官兼国際協力局、生物多様性条約COP10日本準備事務局長
平成22. 8 外務省大臣官房審議官兼国際協力局
平成23. 3 防衛省防衛政策局次長
平成25. 4 在アトランタ日本国総領事館 総領事
平成28. 3 特命全権大使 東南アジア諸国連合日本政府代表部在勤